借金2000万円を10カ月で完済! どん底から這い上がるのに必要なのは「勘違いの才能」【前編】


借金2000万円を10カ月で完済! どん底から這い上がるのに必要なのは「勘違いの才能」【前編】


 

借金2000万円を10カ月で完済! どん底から這い上がるのに必要なのは「勘違いの才能」【前編】


「しゃべるパワースポット」こと、生粋の関西人メンタルトレーナー、崎本正俊さん。全国各地のセミナーで笑いと感動をふりまき、たくさんの人のうまくいかない人生をV字回復させてきた言葉が、待望の一冊になった『ドMのあなたが人生を100倍楽しくする100のルール』(KADOKAWA)。



いま、編集部注目の作家



 じつは崎本正俊さん自身、営業マン時代に借金にまみれ、自己破産寸前のどん底を味わった。「僕って、ダメ人間…」「アホや…」と自分を責めまくるドMとは、かつての自分のことだったのだ。そこからどうやって人生を逆転したのか、お話をうかがった。



◆劣等感をうめるためにお金を使うと劣等感が拡大する



――「しゃべるパワースポット」とは?



崎本正俊(以下、崎本) 人生はしゃべった通りになる。これが僕の持論です。思ったことが現実にならない、願ったことを引き寄せられない、という人は多いけど、それはしゃべる言葉にある。僕が今、講師としてやっているのは、みんなの「自分はできない」「自分はダメ」の言葉を「できる」に変えるお手伝いで、その効力もあって「しゃべるパワースポット」と呼ばれています。



 僕も借金が増えていった時は「なんで…」と愚痴ばっかりでした。それが、ある時を境に「絶対に返したる!」と言葉が変わったんです。「返せるかなぁ」「返せんかったらどうしよう」でもなく、「どうやったら返せる?」と。



――そもそも、借金が2000万円まで膨らんだ原因はなんだったんですか?



崎本 ベンツに乗ったり、高級な腕時計を買ったり、ネットワークビジネスをやって商品を買い込むとか、いろいろ…。自己啓発とか、いろんな高額セミナーにも行きまくってました。でも、これは表面的なこと。今ならわかります。結局自分を認めていなかったからなんです。



――自分を認めることと借金と、どんな関係があるんですか?



崎本 劣等感を常に何かでごまかそう、自分をよく見せようとしていたんです。高級車も時計も興味ないのに、仕事がうまくいっているように見せたいとか。成績を維持するために商品を買い込むとか。優秀じゃないと価値がない、何かできないと人が離れていく、そう思い込んで、素の自分を隠すためにまたお金を使う…。一気に落ちたよね。



――でも、全国トップの営業マンなら、劣等感なんてなさそうですが。



崎本 ナンバーワンになると、ナンバーツーが気になってしゃーないんです。ナンバーワンでい続けないとバカにされる、と恐怖で。要は、人との比較です。僕、兄弟3人で育って、お姉ちゃんは優秀、弟は頭がよくてスポーツもできて、ずっと無意識に比較の中で自分の価値をはかっていたんでしょうね。



――そういうのをバネに向上心を持つ人もいますよね?



崎本 背伸びするくらいの向上心は素晴らしいです。でも僕の場合は、完全に浮いてました。地に足がついてなかった。これはダメ。不安やもん。



 劣等感をうめるためのお金って、使えば使うほど劣等感が拡大します。たとえば高級な腕時計。借金して買ってるわけだから、自分にふさわしくないとわかっています。そこでまた劣等感。それをうめるために、今度はブランドの服を買うとか。するとまた分不相応だから、もっとごまかしたくなって、さらに借金。そうやって借金も劣等感もブワーっと拡大しました。



――借金することには抵抗なかったんですか?



崎本 それより、素の自分がバレることのほうが怖かった。あのね、借金するのに抵抗があるのは、いちばん最初だけです。あとはATMで自分のお金を引き出すのと、消費者金融の無人契約機でお金を借りるのと、感覚は同じになるんです。借金というより、お金を回してる、と思ってましたもん。こっちで借りたお金で、あっちの利息を払って…。いくら借金しているかも数えてない。完全に麻痺してました。



 それが、ある時、キョーレツな恐怖に変わったんです。何が起こったと思います? めちゃ簡単。それ以上、借りれなくなったんです。返してないからブラックリストです。「やばい! わー、どうしよー」…一気にどん底に落ちました。ところがね、そうなってみて、わかったんです。どん底って安定感ばつぐん。



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◆どん底は安定感ばつぐん。完ぺきなる無敵の境地




崎本 どん底って、沼地みたいに動けなくて苦しくて、怖いものだと思ってました。ところが、違ったんです。底にいくまでがフワフワして怖いんです。底にいくと、もう無敵。足が地面につきますもん。冷静になれます。「お金、ないですけど、なにか?」みたいな。開き直りと言うのかもしれません。自分では悟りの境地と思ってましたけど。劣等感も消えました。




――トップ営業マンよりブラックリストのほうが、劣等感がない!?




崎本 劣等感って、人との比較から起きる感情なんです。上を見たり、下を見たり。どん底にいくと、もう上も下も見えません。底だから。で、いよいよ「しゃーないわ」と思って、弁護士さんに相談に行きました。




――自己破産ですか。




崎本 はい。書類にサインして、手続きも終わって。それで、帰ろうとしてドアを開けた時に、です。「いややーっ!!!!」と、心の奥底からでっかい叫びが聞こえたんです。「僕、一生負け犬で、一生アカンやつで、一生これを引きずって生きていくんか??」




 気がつくと「弁護士さん、いまの嘘です!」と叫んでました。「借金返します。僕はできるやつなんです。絶対返すから」。弁護士さんにめっちゃ怒られました。「何が嘘ですか。この書類、あなたの字ですよね? 印鑑証明も、ほら」…。でも、僕はその言葉をあんまり聞いてなかった。自分自身としゃべるのに忙しくて。




 俺は、どうしたいんや?…自信を取り戻したい。…じゃあ、どうしたらええねん?…稼いだらええんちゃう?…そやな。どうせ返すのが決まってるなら1年くらいでサクッと返済したらどう? そしたら伝説になるやん。その体験談でセミナーできるし、本も書ける。出版パーティの司会は、…いいかも。で、ベストセラーになって、漫画化されて、ドラマになって…映画になるんか。僕の役は明石家さんまさんにやってもらいたいな。僕もちょい役で出してもらおう。…あー、でも、セリフ覚えられへん。…いや、大丈夫や。新聞を読んでる役だったらカンペを隠せるし…よし。今までやったことないくらい、そうや、1億円くらい売り上げつくれば、借金返してもおつりがくる!




――過去にも1億円の売り上げ実績はあったんですか?




崎本 ない。




――妄想!?




崎本 はい。100%勘違い。だって、おかしいですよね。何年もかけてつくった借金を返せないから自己破産寸前なのに、急に「返すぞ」「どうせなら1年で」って。




◆すべては勘違いから始まる




崎本 僕、わかったんです。勘違いは才能だって。その後も請求書が来るわけです。電話も、電報も来ます。前はぜんぶゴミ箱に捨ててたんですね。でも、「ちょっと待て」と。「こんなに多くの人がわざわざ手間もお金もかけて、1か月に3通も4通も、飽きずに懲りずに連絡くれるってことは…僕が返せるって信じてくれてる証やん。これ、励ましなんなんちゃうか?」これもまぁ、勘違い。




 でも、そう思ってから、ぜんぶ封をあけて「応援ありがとー」「感謝ー」って書き続けたんです。「このエールに報いなあかんわ。よっしゃー」って。そっからです、上向いてきたのは。




――ちょっと待ってください。勘違いはいいこと?




崎本 いいこと。最高です。みなさんにも勘違いの才能、磨いてもらいたいです。




――勘違いは、恥ずかしいことでは?




崎本 結果を出せば勘違いじゃなくなります。有言実行の人だと賞賛されます。じゃ、どうやって結果を出すのか。勘違いからスタートするんです。これが、自分を超える究極の方法です。




 過去に経験していない結果を出すためには、勘違い、誇大妄想、絵空事、夢物語、どんどんすべきです。楽しい想像をすればいいんです。稼ぎたいなら、稼いでいる自分になったつもりで暮らす。成功したければ、成功者としてふるまう、しゃべる。すると案外、人からもそう見えたりします。




――それは昔の、自分をごまかすとか、よく見せるのとは違うんですか?




崎本 ぜんぜん、違います。どこかというと、「本当のところ、自分はどうしたいねん?」これを確実に決断してるかどうか。人の目とか、比較とか、何かをうめるためじゃなく、まったくフラットな状態で自分が望む未来を決めている。そして、自分はそれにふさわしいと信じる。セルフイメージです。




 セルフイメージを変えるのにてっとり早いのは、態度、ふるまい、しゃべる言葉を変えること。これならまったくお金をかけず、タダでできます。やる気になるのは結構、大変じゃないですか。でも、勘違いして、その気になれば簡単です。体が勝手に動きます。めちゃめちゃ楽しい未来に向かっているわけだから。




――そうはいっても、10カ月で2000万円の借金返済。心身ともにキツかったんじゃないですか?




崎本 確かに不眠不休でしたから、ちょっとおかしくもなっていたと思います。でも、これ、恐怖モチベーションじゃなかったんです。借金返したら自信を取り戻せる。1年で返したらヒーローになれる。しかも、仕事した相手が本当に喜んでくれて、それがまた嬉しい。お金が入ったら少額の請求からパーンと振り込んで、それも快感。




 昔の僕は、劣等感をごまかすとか、ぜんぶ恐怖が出発点でした。でも、変わったんです。「人からすごいと思われたい」から、「自分で自分をすごいと思いたい」と。自分をごまかすより、素の自分いたい。周りにチヤホヤされるより、本物でありたい。すると、どんなこともうまくいき始めました。うまくいかない時って、ちょっとズレているだけなんです。そのズレに気づくための言葉を、この本にたくさん書きました。




取材・文=深谷恵美 撮影=内海裕之




【プロフィール】崎本正俊さん

株式会社Growup代表取締役、ブレインコミュニケーション協会代表。

1973年大阪生まれ。大手損害保険会社に代理店研修生として入社し全国トップ成績で独立。やりたいことがわからず、結果的に借金2000万円になる。自信を取り戻すために返済を決意して10カ月で完済。自分らしく生きること、他人の人生に本気になる生き方を伝える講師として活動。法人向けには、新人研修、営業研修、マネジメント研修を行う。



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